アソカ学園 百花幼稚園おしらせ
〜お手伝いから始まる食育〜

 はじめに、最近テレビやCMでもよく耳にすることが多くなった食育ですが、どういうこと?と疑問に思っている人も多いかもしれません。食べることは生きていくことに必要なことですが、その「食」を通じて生きる力を育むのが一般的に「食育」と言われています。「生きる力」と「食育」どちらも幼稚園の教育要領に組み込まれています。それを具体化したものがアソカ農園です。

 アソカ農園は平成20年度に心身を豊かにする食幾推進を目標のもとに設立されました。子ども達が「食」を身近に感じ、興味をもってくれることが一番です。栽培活動は「食」に対する知識だけでなく子どもたちの心の成長体験につながります。

 水やりの際や観察中に「お水をあげようね」「もう少しで食べれるね」等と言葉をかけることで「物を育てる」「育つまで待つ」ということを少しずつ理解していきます。そして幼稚園である体験活動の中で自信や興味の心が育って欲しいと願っています。

 さて、「食育」って実は色々なところにあるものです。先日園庭の砂場に遊びにいくと「ケーキですどうぞ」「やきそばだよ、これも食べて」とご馳走してくれました。ケーキには白砂がかかってかわいいお砂糖の模様のようでした。草花を使ったカラフルなケーキもありました。やきそばを食べようとすると「特製ソース(土に水を混ぜて作ったもの)をかけますか?」と聞いてくれたり…そのうちにどこからか「いらっしゃいませ〜」なんて元気のよい声が聞こえてきます。遊びの中でも、子ども達は食べる側から作り手の気持ちになっていつの間にか食育を学んでいきます。

 また、子ども達が「好きなこと」の中にお手伝いがあります。人から頼まれ、役に立つ事は子どもなりに嬉しいみたいです。「お願いします」とドキドキしながらでも誇らしげな表情で子ども達が「お手伝い」を持って職員室に来てくれます。「あなたに任せたよ」「あなたの担当ね」と自分の役割をこなすことにより、お手伝いから自立心が育ちます。自分のことはしっかり自分で出来る。家庭でも幼稚園でも目標にしたいことですね。子ども達は毎日の生活の中で一つずつ出来ることが増えていきます。洋服を一人で着ることができる様に、食事が終わった後の後片付けができることは生活の中での墓礎です。始めは遊び感覚の手伝いも幼児期からの大切な習慣になっていきます。お手伝いが続けたくなる工夫もいいですね。

 幼稚園では子ども達が「今日お当番!」と嬉しそうに教えてくれます。大人がやっていることをしまった方がスムーズに出来る配膳も、お皿に入っている野菜のこと、箸の置く位置「ご飯は右左どちらにおくのかな?」とクイズを出して、楽しみながら生活力が身に付いていきますね。

 そういえば先日体験入園がありました。4月に入園した梅組さんが先に使っていたオモチャを体験入園のお友だちが何も言わすに取ってしまいました。あ!ケンカになるかも。とハッとしたとき、「まだ小さくて言えないから貸してあげるの」。特に気にした様子も無く一緒に遊びを続けていました。幼稚園ではまだお世話してもらうことが多かった梅組さんは、この短い1学期の中でお世話される側からする側にもう少しずつ確実に近づいていたんですね。園での生活で子どもたちは沢山の経験や、体験を通じて成長していきます。食育も同じことです。

 食育とは「食」を通じて生きる力を育むこと。子ども達の大好きなお手伝いを通じて自立した食生活が送れるように私達大人が今出来ることを援助していきたいですね。

 最後に毎月19日は食育の日です。夕ご飯を家族一緒に食べる日、嫌な野菜に挑戦する日、子どもと一緒にクッキングする日、等無理せずに楽しみながら月に−度の「家族の食育の日」を始めてみるのもいいですね。

2009年7月 食育推進担当 朝元 麻紀

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